TerraformをAWS Cloud9で使用するメリット
TerraformでAWSリソースを操作するには権限が必要になります。
ローカルで実行する際はアクセスキーを使用することになるのですが、Cloud9ではアクセスキー以外の方法で権限を付与することができます。
Cloud9で権限を付与する主な方法は以下の4つです。
- AWS マネージド一時認証情報を使用する。
- インスタンスプロファイルを使用しEC2インスタンスにIAMロールを付与する。
- 永続的な AWS アクセス認証情報を環境内に保存する
- 永続的な AWS アクセス認証情報をコードに直接挿入します。※非推奨、使用しないでください。
AWS マネージド一時認証情報やIAMロールを利用することでアクセスキーの流出による不正利用リスクを回避することができます。
またAWSマネージド一時認証情報を使う方法はマネジメントコンソールからCloud9を開くだけでユーザーの権限を使用できるので設定の手間を省くことができます。
自宅ではデスクトップパソコン、外出先ではノートパソコンなど複数のPCを利用している場合でもシームレスに作業を行うことができます。
AWS Cloud9を使用する際の注意点
AWS無料利用枠を超えた部分には料金が発生します。
コードの実行と保存に使用された コンピューティング とストレージのリソース分 の支払いが必要です。
デフォルトの設定 (30 分間の自動休止状態を設定して 1 か月に 20 日間、1 日 4 時間 IDE を実行) を使用する場合、90 時間の使用に対する月額料金は次のようになります。
料金のタイプ | 金額 | コメント |
---|---|---|
コンピューティング料金* | 1.05 USD | 0.0116 USD/時間の t2.micro Linux インスタンス x 1 か月あたり 90 時間使用 = 1.05 USD |
ストレージ料金 | 1.00 USD | GB/月のプロビジョニングされたストレージ 0.10 USD x 10 GB のストレージボリューム = 1.00 USD |
1 か月の料金 | 2.05 USD |
AWS Cloud9 は、幅広く選択できる EC2 インスタンスタイプを提供しています。AWS Simple Monthly Calculator を使用すると、インスタンスタイプと予想使用量に基づいた月次見積もりを確認できます。
*オンデマンド EC2 Linux インスタンス料金に基づきます。
引用元: https://aws.amazon.com/jp/cloud9/pricing/ (参照 2022/04/12)
構築方法
AWS Cloud9環境を作成
https://ap-northeast-1.console.aws.amazon.com/cloud9/home/product



Network settings > Subnet はパブリックサブネットを選択してください。


数分待つと環境が立ち上がります。

Terraformをインストール
sudo yum install -y yum-utils
sudo yum-config-manager --add-repo https://rpm.releases.hashicorp.com/AmazonLinux/hashicorp.repo
sudo yum -y install terraform

terraform --version
